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— News 2026.06.05

トリマーエプロンの選び方|毛がつきにくい・防水の名入れオリジナル制作【ELEWORK】

トリマーエプロンを選ぶ基準は、①毛がつきにくい表面 ②撥水 ③動きやすい丈と可動域 ④洗濯に耐える縫製 ⑤サロンの世界観、の5つです。とくに素材は「毛がつかない」ではなく「毛がつきにくい」で選ぶのが正しく、ここを取り違えると買い直しになります。

この記事を書いているのは、東京・南青山のエプロン専門店エレワーク(株式会社エレグランス)です。2009年の創業から製作実績は2,400件を超えました。実際にトリミングサロン様へ納めてきた経験と、自社で行った撥水実験をもとにしています。

実際に製作したオリジナルトリミングエプロンの動画です。

「毛がつかないエプロン」は存在しません

最初に、いちばん大事なことをお伝えします。犬猫の毛が「まったくつかない」エプロンはありません。

「毛がつかない エプロン」で探されている方は多いのですが、繊維である以上、毛は必ず付きます。正確には「つきにくい」「払えば落ちる」です。ここを誤解したまま買うと、「宣伝と違う」と感じて買い替えることになります。

では何が違うのか。付いた毛が「表面に乗るだけ」か「繊維に絡んで刺さる」かです。

毛が刺さる生地・乗るだけの生地

毛のつきかた 生地の特徴 手入れ
絡んで刺さる 起毛している/織りが甘く目が粗い/フリース・スウェット・ネル 粘着ローラーでも取り切れず、洗濯機でも残る
表面に乗るだけ 表面が平滑で目が詰まっている/ポリエステル高密度・ツイル・帆布 手で払う、ローラーを1往復で落ちる

つまり、選ぶべきは「表面が平らで、織りが詰まった生地」です。ツルツル・シャカシャカした手ざわりのものが毛を拾いにくいのは、毛が引っかかる凹凸が少ないためです。

静電気(帯電)も毛を呼びます

もうひとつの要因が静電気です。乾燥する季節、化学繊維は帯電しやすく、帯電したエプロンは毛を吸い寄せます。とくに冬場、「同じエプロンなのに急に毛だらけになる」のはこれが原因です。

対策は3つあります。

  • 制電(帯電防止)加工の生地を選ぶ:導電糸を織り込んだ生地や、制電加工を施した生地があります
  • 柔軟剤を使って洗う:繊維の摩擦が減り、帯電しにくくなります
  • 加湿する:サロンの湿度が40%を切ると帯電が急に増えます
正直に申し上げると、制電加工は永久ではありません。洗濯を重ねると効果は落ちていきます。導電糸を織り込んだ生地であれば、加工より長持ちします。「制電加工=ずっと毛がつかない」と説明する売り方には注意してください。

撥水と防水は別物です

トリマーエプロンの説明で、「撥水」と「防水」が混同されていることがよくあります。作業内容によっては、この違いが選択を分けます。

撥水(はっすい) 防水
しくみ 生地の表面で水を弾く。生地自体は呼吸する 生地の裏に膜を貼る/ビニールなど水を通さない素材
水への強さ 弾くが、水圧がかかり続けると通る 通さない
通気性 ある(蒸れにくい) ない(蒸れる)
着心地 布のまま。柔らかい 硬い・ごわつく・音がする
耐久 洗濯で徐々に落ちる(回復可) 膜の剥離・ひび割れで寿命
向く作業 カット・ブロー・保定・接客 シャンプー専任・水を浴び続ける

サロンワークの大半は「撥水」で足ります

一日中シャンプー台に立つ体制でなければ、撥水で十分というのが、納品してきた実感です。防水は確かに水を通しませんが、通気しないぶん中が蒸れます。ドライヤーの熱と犬の体温で、夏場のトリミングルームはかなりの温度になります。そこで通気しないエプロンを一日着るのは、想像以上につらいものです。

また、防水素材はたたむと折り目に負荷がかかり、そこから膜が割れて剥がれます。「防水のほうが上位」ではなく、作業内容で選び分けるものだとお考えください。

撥水がどのくらい効くのか、実験しました

言葉だけでは分かりにくいので、弊社で実際に水をかけて確かめた記事があります。生地の上で水が玉になって転がる様子を撮影しています。

毛がつきにくいトリミングエプロンの撥水パワーを実験!

撥水は洗濯で少しずつ落ちますが、乾燥機の低温か、あて布をしてアイロンの中温をかけると回復します。撥水剤は熱で再配列するためです。「撥水が落ちた=寿命」ではありませんので、捨てる前に一度試してみてください。

トリマーエプロンの選び方 5つのポイント

① 毛がつきにくい素材を選ぶ

前述のとおり、表面が平滑で織りの詰まった生地を選びます。ポリエステル高密度、ポリエステル×綿のツイル、帆布などが候補です。起毛素材やワッフル、リネンの粗い平織りは避けてください。風合いは良いのですが、毛が絡みます。

色も効きます。白い犬が多いサロンで濃紺、黒い犬が多いサロンで白を選ぶと、毛が目立ちます。中間色(グレー・チャコール・カーキ・ベージュ)は、どちらの毛も比較的目立ちません。おしゃれに見せたい気持ちと、毛が目立たないことは両立します。差し色や刺繍で個性を出せば、生地は落ち着いた色で構いません。

② 撥水・防汚を確認する

シャンプー剤・トリートメント・消毒液は、水よりも色と匂いが残ります。撥水があると、かかった瞬間に弾いて拭き取れるため、シミになりにくくなります。防汚(SR)加工が併せて入っていると、洗濯で落ちやすくなります。

③ 動ける丈とシルエットにする

トリマーの動きは、しゃがむ・かがむ・腕を上げる・体をひねるの連続です。ここで丈と身幅が合っていないと、一日で疲れが変わります。

  • :膝上〜膝がかり。長すぎるとしゃがんだとき裾を踏み、短すぎると膝が濡れます
  • :中央にスリットを入れると、しゃがんだときに突っ張りません
  • 肩紐:背中でクロスさせるか、たすき掛けに。首から下げるタイプは、犬を抱えたときに首に荷重が集中します
  • 身幅:脇から巻き込む形にすると、服の側面まで守れます
肩紐が落ちるというご相談をよくいただきます。原因はクロスしていないことではなく、紐が細いことクロス位置が低いことがほとんどです。紐を太くして肩に「面」で乗せ、交点を肩甲骨より上に上げると、腕を動かしても外へ逃げません。既製品で合わない場合は、この2点だけの改造でも変わります。

④ 洗濯に耐える縫製かを見る

トリミングサロンのエプロンは、ほぼ毎日洗います。年間250回以上です。ここで差が出るのが縫製です。

  • ポケット口の両端に閂止め(かんぬきどめ)があるか:ハサミやコームを出し入れする回数を考えると、ここが最初に裂けます
  • 紐の付け根が二重に叩いてあるか:引っ張られ続ける箇所です
  • 縫い代の始末:ロックのみか、三つ折りまでしてあるか。三つ折りのほうが洗濯でほつれません

価格が近い商品でも、この3点で寿命は倍近く変わります。

⑤ 道具が入る、取り出せる

ハサミ・コーム・スリッカー・ダッカール(ヘアクリップ)・おやつ。トリマーの持ち物は多く、しかも片手で出し入れすることになります。

  • ポケットは仕切る:ひとつの大きなポケットに全部入れると、ハサミの先が他の道具に当たって刃を傷めます
  • ダッカールを挟む布:ポケットの面に細い布をループ状に付けておくと、クリップを差して使えます
  • ポケットは立体(マチ付き)に:平らなポケットは、かがんだときに中身が落ちます

業態別・こう選ぶと失敗しません

トリミングサロン(施術中心)

撥水・毛がつきにくい・道具が入る、の3点を優先します。接客の時間が短いため、機能を優先して問題ありません。汚れが目立ちにくい中間色が扱いやすいです。

ペットサロン・ペットショップ併設

お客様と接する時間が長い業態です。清潔感と、店の世界観に合っているかが効いてきます。作業着に見えるエプロンは、物販の接客では不利になります。ロゴを入れる、差し色を店舗カラーに合わせる、といった見せ方が生きるのはこちらです。

ドッグサロン・出張トリミング

お客様のご自宅に上がる仕事です。訪問先で「きちんとした人が来た」と伝わることが最優先になります。ロゴ刺繍入りのエプロンは、名刺の代わりになります。持ち運ぶため、畳んでシワにならない素材(ポリエステル系)を選んでください。

動物病院のトリミング部門

病院の制服と並んだときに浮かないことが要件になります。院内の色に合わせ、衛生的に見える形(胸当てあり・丈長め)が向きます。

既製品とオリジナル、どちらを選ぶか

正直に申し上げると、1〜2人のサロンで、機能だけを求めるなら既製品で足ります。市販のトリマーエプロンにも、撥水で毛がつきにくいものはあります。

オリジナルにする価値が出るのは、次のような場合です。

こんなとき 理由
スタッフが3人以上いる そろっていること自体が、店の印象を大きく変えます
お客様と接する時間が長い ロゴが入っているだけで、覚えていただけます
既製品でサイズが合わない 小柄な方・長身の方は、丈と肩紐が合わず一日中直すことになります
入れたい道具が決まっている ポケットの数・仕切り・位置を、使う道具に合わせられます
SNSや店舗写真に写る スタッフの装いは、そのまま店の世界観の写真になります。おしゃれなエプロンは、それ自体が投稿の素材になります

逆にお一人で開業されたばかりなら、既製品を1年使ってから作られることをおすすめします。使う道具が固まっていない段階では、仕様を決めきれません。1年使って初めて「ポケットはここ」「丈はもう5cm短く」が分かります。

名入れ・ロゴ刺繍について

オリジナルにする際、いちばんご要望が多いのが名入れとロゴ刺繍です。

刺繍とプリントの違い

刺繍 プリント
見え方 糸に厚みが出て立体的。高級感がある 平面。写真やグラデーションを再現できる
耐久 洗濯に強い。剥がれない 回数を重ねるとひび割れ・色落ちする
細かい表現 細い線や小さな文字は苦手 得意
向くもの 店名・ロゴマーク・スタッフ名 写真・イラスト・多色のデザイン

毎日洗うトリマーエプロンでは、刺繍をおすすめしています。プリントは洗濯回数に負けます。

費用の考え方

  • ロゴマークを入れる:版代 ¥5,000〜(初回のみ)+ 刺繍工賃 ¥1,000(税抜)
  • 店名・スタッフ名の文字刺繍のみ版代は不要。刺繍工賃 ¥1,000(税抜)

版代は初回だけです。2回目以降の追加発注では、同じロゴなら版代はかかりません。スタッフが増えるたびに1枚ずつ足していく運用ができます。

スタッフ名を入れるかどうか。入れるとお客様が名前で呼んでくださるようになり、指名につながります。一方、退職時にそのエプロンは使えなくなります。入れ替わりが多い店舗では、店名のみを本体に、スタッフ名は付け替えられるネームプレートにという分け方が現実的です。

チームでそろえる|制服・ユニフォームとしての考え方

エプロンをユニフォームとして運用する場合、1枚のデザイン以上に、運用の設計が効いてきます。

  • 1人2枚が基本:毎日洗うため、1枚だと乾かない日が出ます。予備がないと「洗えていないほうを着る」ことになります
  • サイズは分けられます:同じデザインのまま、丈と身幅だけ人に合わせることができます
  • 役割で色を変える:トリマーと受付で差し色を変えると、お客様が誰に声をかければよいか分かります
  • 入社時に渡せるよう、少し多めに:追加は1枚から作れますが、納期がかかります

料金・ロット・納期

セミオーダー(1枚から)

70種類以上の定型デザインから選び、カラー・素材・刺繍をお店に合わせて組む方式です。型から起こさないぶん、費用と納期を抑えられます。

枚数 単価(税抜・刺繍別途)
1枚 ¥19,800
2枚〜 ¥16,500
5枚〜 ¥11,000
10枚〜 ¥9,350
20枚〜 ¥8,250
30枚〜 別途お見積り

納期は最短6週間(生産に約1.5ヶ月)です。開店やリニューアルに合わせる場合は、2ヶ月前にはご相談ください。

フルオーダー(100枚から)

ゼロから設計して量産する方式です。100枚〜(日本製)¥5,000/枚〜・納期約5ヶ月、初期費用 ¥100,000(税別)。多店舗展開されているサロン様、フランチャイズ本部様向けです。


まずは無料でお見積りいたします。
枚数・ご希望の色・入れたいロゴが決まっていなくても大丈夫です。「今使っているエプロンの、ここが不満」というところから伺います。
お見積り・ご相談はこちら / 料金の詳細を見る

制作事例

テレビ番組で使用されたトリミングエプロン

日本テレビ「相葉マナブ」にて、相葉雅紀さんにご着用いただいたオリジナルトリミングエプロンを製作いたしました。毛がつきにくい生地を使用しています。

オリジナルトリミングエプロンの制作事例オリジナルトリミングエプロンの制作事例オリジナルトリミングエプロンの制作事例オリジナルトリミングエプロンの制作事例

氷川台トリミングサロンSTORY様

撥水仕様で毛が付きにくい生地を使用したオリジナルエプロンです。サロンの世界観に合わせた配色でお作りしました。

撥水仕様のオリジナルトリミングエプロン
撥水仕様のオリジナルトリミングエプロン

そのほかの事例は 制作事例サロン様の事例一覧 をご覧ください。

よくある失敗

  • サンプルを見ずに、色だけで決めてしまった:画面の色と実物は違います。とくに濃紺・チャコール・黒は、光の下で印象が変わります
  • 丈を「今の服に合わせて」決めてしまった:立った状態ではなく、しゃがんだ状態で決めてください
  • ポケットを大きくしすぎた:大きいほど中で道具が動き、かがんだときに落ちます
  • ロゴを大きく入れすぎた:胸のロゴは、思っているより小さくて伝わります。大きいと作業着感が出ます
  • 1人1枚しか作らなかった:洗い替えがないと、結局ほかのエプロンを併用することになります

よくあるご質問

1枚だけでも作れますか?

作れます。セミオーダーは1枚から承っております。開業前におひとりで、という方も多くいらっしゃいます。

完全に毛がつかない生地はありますか?

ありません。繊維である以上、毛は付きます。ただし表面が平滑で織りの詰まった生地を選べば、手で払うか粘着ローラーを1往復させる程度で落ちます。「つかない」ではなく「残らない」を目指すのが現実的です。

撥水は洗濯で落ちませんか?

少しずつ落ちます。ただし低温の乾燥機、またはあて布をして中温のアイロンをかけると回復します。撥水剤が熱で並び直すためです。

防水にはできますか?

ご相談ください。ただしシャンプー専任でなければ、通気する撥水のほうが一日を通して快適です。作業内容を伺って、どちらが向くかご提案いたします。

帆布で作れますか?

お作りできます。厚みがあり、ダッカールを差しても布が負けにくい素材です。

サイズを人によって変えられますか?

変えられます。同じデザインのまま、丈と身幅を人に合わせて調整いたします。

ロゴのデータがないのですが

お手元にある名刺や看板の写真からでもご相談いただけます。文字だけの店名であれば、版代なしの文字刺繍でお作りできます。

追加で作りたくなったら

同じ仕様で追加製作できます。ロゴの版は保管しておりますので、2回目以降の版代はかかりません。

どのくらい前に頼めばよいですか?

最短6週間ですが、色や仕様を決める時間を含めると2ヶ月前のご相談が安心です。


トリマーエプロンのご相談を承っております。
「毛がつきにくい生地で、ハサミとダッカールが入るポケットにしたい」——そのくらいのご要望から形にできます。東京・南青山のアトリエでの試着も、メール・お電話でのご相談も承ります。
無料お見積り・ご相談 / 制作までの流れ / よくある質問

最新の制作例は公式Instagramで公開中 →

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